2010年6月24日木曜日

レストラン LA FRONTERA JAPON

広々とした店内

アロス・コン・マリスコス・フロンテラ


左からビクトルさん、セシリアさん、カルロスさん


食料品店

栃木県小山市のペルーレストラン。


JR小山駅から、家電量販店や紳士服量販店が立ち並ぶ幹線道路を歩くこと30分。幹線道路から逸れたわき道にペルー料理ランチ890円という看板が立っていた。看板どおりわき道を進むと、診療所のようなえらく地味な外見のLA FRONTERAが現れた。

中に入ってみると驚くほど広い。茶で統一されたテーブルやイスに、程よく配置された植物が良いアクセントになっている。こてこてのカラフルなペルー織物やテーブルクロスで店内をデコレーションすることの多いペルーレストランにおいて、これほどまでにシンプルでありながらも、上品で落ち着けるレストランは珍しい。

しかも落ち着いた色合いの織物や、壁掛けの手芸品を飾ることでペルーの雰囲気をかもし出すことも忘れてはいない。2台の大型液晶に映し出されていたペルーのクッキング番組番組を見てニヤリとした。こういう少し外したセンスはペルー人、いやラティーノ特有のもので、同胞のものとは思えない高級感溢れる店内に戸惑っていた私を安心させてくれた。

駅から30分も歩いたため、さっぱりとしたものが食べたかったが、ウェイターのビクトルさん一押しのARROZ CON MARISCOS FRONTERA (アロース・コン・マリスコス・フロンテラ)というシーフードピラフを注文した。

いざ料理が運ばれると、シーフードクリームソースのたまらなくまろやかな香りが漂った。ベースとなるシーフードライスにたっぷりと盛られたベーシュー色のソース。てっぺんにがっちりと構えるエビ。カラフルに散りばめられたシーフード。

フォークでライスの山を崩し口に運んでみると見た目のとおり、まろやかでクリ-ミなソースが口一杯に広がり、魚介類のほのかな甘みとぷりっとした食感を包み込む。

ペルー料理には、外国料理だからとクセのある香辛料がつかわれていると、日本人がイメージしがちなものがほとんどつかわれておらず、日本人にはたいへん食べやすく、このアロース・コン・マリスコス・フロンテラの上品な味わいはその最たるものといっても過言ではない。

良い意味にも悪い意味にも捉えられるが、この料理は万人受けするものである。本格的なペルー料理が味わいたいという人にはどうかがっかりしないで欲しい。再三述べるが本場のペルー料理は日本人の味覚によく合うのだ。

日系ペルー人である私自身、先日17年ぶりに母国に帰国した時に、市場の中の食堂から、祖母がつくるペルー中華、繁華街の高級レストランと様々なペルー料理を食したが、驚くほどクセがなかったのだ。

むしろ日本の家庭で大量のクミンやコショウ、コリアンダーをつかう母親がつくるペルー料理の方が本場とは違う、我が家特有のペルー風創作料理だと知って度肝を抜かれたのである。
 
LA FRONTERAにはペルー食材店も併設されており、食事を味わって気に召されたら、気さくなウェイターにレシピを聞いて、ここで必要な食材を揃えるといいだろう。

祝日にはフォルクロ-レの生演奏などがあり、7月18日、25日にはかなり大掛かりなペルー共和国独立記念日を祝ったイベントがあるので、この日に訪れるのもいいだろう。


***** お店の情報 *****

「LA FRONTERA DE JAPON」

住所  : 栃木県小山市大字小山99-1
電話  : 0285-28-2313
営業時間: 11:30:~22:00
定休日 : 水曜日

http://www.lafronterajapon.com/
地図

※JR小山駅から徒歩30分であるが駐車場はかなり広い。


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